花輪ばやしの伝承曲については、数多くの説があります。
京都移入説、鹿角人創作説、鹿角入居の貴族人創作説などです。
伝承曲の年代区別の仕方は次の三通りあります。

①平安時代末期ごろ京都から花輪地方に来た貴族の笛の曲に、後から摺り鉦(すりがね)、太鼓、三味線がついて祭りばやしになったもの。
 宇現響、羯鼓、二本滝、霧囃子、本囃子、衹園。
②江戸時代中期から幕末にかけて花輪地方で作曲されたもの。
 不二田、追込、シャギリ、矢車。
③幕末ごろ、当時流行の園芸囃子を取り入れ編曲したもの。
 吉原格子、拳囃子